2021/07/12

介護士の職務経歴書の書き方

今回は介護職ならではの職務経歴書のコツについてご紹介します!

ポイントを押さえて、あなたの今までの経験を上手にアピールしていきましょう!

 

もくじ

■職務経歴書が求められる理由

■【準備編】作成前にキャリアの棚卸をしてみよう!

■【作成編】必ず記入すべき「10」のポイント

■【見直し編】注意すべき「3」のポイント

 

■職務経歴書が求められる理由

職務経歴書はあなたの今までの経験やスキルをアピールするための書類です。

少しでも経験がある職歴に関してはすべて記入をしましょう。

採用担当者は職務経歴書を通して採用要件とあなたの経歴が合致しているかを確認します。


履歴書と職務経歴書を同時に求められることが多いですが、それぞれ下記の

役割を持っています。

 

【履歴書】

氏名、住所、学歴、略職歴など応募者の人物紹介

 

【職務経歴書】

今までの職務経験能力を示すもの

履歴書では「どこで働いていたか(法人名)、何をしていたか」などの職歴を

略して記入しますが、職務経歴書はより詳細を記入します。

 

「職務経歴書を求められないケースはある?」
法人側から職務経歴書を求められないケースもあります。

応募者の負担を軽減し、広く応募を集めるためや、未経験でもあっても人柄や

素要で採用をしたいと考えている場合です。

ただし、面接では今までの職歴を問われることも多いため、時系列に沿って

職務内容とどういったスキルを持っているかは答えられるよう準備をしておきましょう。

 

■【準備編】作成前にキャリアの棚卸をしてみよう!

直近の経験はすぐに思い出して記入しやすいですが、今までの職歴をすべて詳細に

記入するのはなかなか時間がかかります。

 

しかし、今までの職業人生を振り返り、キャリアの棚卸をすることで自己分析ができ、

自身の強みや仕事をする中で大切にしていることを客観的に振り返ることができます。

 

自己PRポイントを見つけるためにも大切な作業になるので、事前準備は

しっかり行いましょう!

 

職務経歴書を作成する前に以下の内容を業務内容別に書き出してみましょう!
・【勤務場所】どこの施設で働いていたか

・【期間】いつからいつまでか

・【身についた経験】些細なことでも構いません

・【評価】客観的に示せる数値がなければ、施設長、同僚、利用者様、ご家族の評価はどうだったかなど

・【入社理由】何に魅力を感じそこで働きたいと思ったか

(運営理念、特殊な取り組みなど)

・【退職理由】何が足りないからその職場を去りたいと思ったか

・【やりがい・楽しかったこと】具体的なエピソードとともに

→レクリエーションの企画、業務改善、リーダー業務や後輩育成など些細なことで

構いません。自ら能動的に働きかけた経験がありませんか?

・【辛かったこと・大変だったこと】具体的なエピソードとともに

・【困難をどう乗り越えたか】前述の辛かった、大変だったことをどう乗り越えようと

努力や工夫したか

 

これは自分と向き合うための作業ですので、本音で構いません。むしろ、本音で

書くことで仕事をしていく上で何を大切にしているのか、どんな職場で働きたいのかが

浮き彫りになってきます。

 

■【作成編】必ず記入すべき「10」のポイント

職務経歴書は手書きでもPCで作成してもどちらでも構いません。

A4サイズ2~3枚程度でまとめましょう。

 

 【1】記入年月日と氏名を記入

用紙の頭に右寄せで記入をしましょう。

 

【2】文書タイトルを記入

用紙中央に「職務経歴書」とタイトルを記入しましょう。

 

【3】職務要約

【職務要約】というタイトルを付け、今までの経験を200~300文字程度で記入しましょう。

・介護士経験が何年あるか

・どのような施設で何の担当をしたことがあるか

・介護士として大切にしていること、心掛けていること

などを記入すると今までの経験やあなたの人柄も伝えられ、採用担当者の印象に残りやすいです。

 

【4】職務経歴

・法人名

社会福祉法人〇〇、株式会社〇〇などと記入し、(株)や(社)など略さずに正式名称で記入しましょう。

 

・事業内容
法人のHPにある事業内容欄を見て記入しましょう。

(例)介護事業など

 

・資本金、従業員数
法人のHPなどを見てわかる範囲で記入をしましょう。

 

・雇用形態
パート、正社員、契約社員等、雇用形態の内容を記入しましょう。

※同一法人内でパート→正社員など雇用形態が変更になった際はいつ付で

変更になったのかも記入しましょう。

 

・施設名(形態)
正式名称で記入しましょう。形態は介護老人保健施設、介護老人福祉施設など

施設形態を記入しましょう。

(例)〇〇ホーム(介護老人保健施設)

 

・利用者数・スタッフ数
施設の規模が分かるように記入しましょう。変動がある場合は記入時点の人数の記入で構いません。

 

・在籍期間
〇〇〇〇年〇月~〇月(在籍年数〇年〇カ月)と記入

 

【5】担当業務

業務内容を箇条書きで記入しましょう。

・食事、入浴、排泄、歩行などの介助業務
・施設内でのレクリエーションの企画立案、運営
・近隣保育園からの施設訪問サポート
・フロアサブリーダーとしてフロアリーダーのサポート

 

【6】意識して取り組んだこと

業務で自ら意識して工夫したことや努力したことを具体的に記入しましょう。

→採用担当者が自法人でもこの人は活躍してくれるだろうか?どんな働きをして

貢献できるだろうか?と注力して見る重要項目です。

 

<異動や転職で複数施設での経験がある場合の書き方>

異動や転職で複数施設での経験がある場合は、施設ごとに職務経歴、担当業務、

意識して取り組んだことを記載しましょう。

その際に【1社目】〇〇ホーム 【2社目】△△ホームなど見出しを付けましょう。

 

【7】資格

・正式な名称で記入をしよう

2012年に「ホームヘルパー2級」が「介護職員初任者研修」に名前が変わるなど、取得後に法改正で名称が変わっている資格もあります。

取得年月は試験合格日ではなく、証書記載の年月となります。

 

・アピールできる資格は漏れなく記載しよう

送迎で必須となる自動車免許や、介護の資格以外でも音楽療法士やセラピスト、

アロマテラピスト、心理カウンセラーなどの専門的なスキルや知識をもっていれば

仕事に活かすことができるので記載しましょう

 

【8】特技
運動能力(体力に自信があることをアピール)、

楽器の演奏ができる(レクリエーションで披露)など業務の中で活かせる特技が

あれば記入しましょう。

 

【9】PCスキル
PC
スキルについては使用できるソフトなどの詳細も記入

 

【10】自己PR

採用担当者が自己PRを求める理由は、

この人が当社(当法人)で働いたらどんな働きをしてくれるのかな?どんな利点があるかな?と入社後のイメージをつかむためです。文字数は200300文字程度にまとめましょう。

 

 

■【見直し編】注意すべき「3」のポイント

【1】文字の大きさ・文章量

職務経歴書のフォーマットは自由です。しかし、文章が読みやすいようにPCで作成する場合は文字サイズ10.512ポイントとし、フォントも統一しましょう。

経歴を詳しく書くあまり枚数が多くなってしまってはNG!最大でも3枚を目安とし、

メリハリを持った内容にしましょう。読み手側の立場になって【  】等のカッコ書きで見出しを付け、「読みやすい」職務経歴書を目指しましょう。

 

【2】文章は簡潔!体言止め!

「レクリエーション担当」「食事、入浴、排泄、歩行などの介助業務」「ご家族面談の実施」等、担当業務を記入するときは体言止めで簡潔に記入しましょう。

また、自己PRを記入する際は「~です・~ます」調に統一しましょう。

 

【3】年号の統一・正式名称で記入

和暦・西暦の記入はどちらかに統一をしましょう。また、法人名についても略さず正式な名称を記入するのがマナーです。

 

いかがでしたでしょうか?


職務経歴書の作成は転職活動の中で1番ハードな作業だと思います。
キャリアの棚卸の準備作業で自身の過去しっかり向き合うことで

スムーズに職務経歴書の作成に取り掛かれますので、ここは後回しにせず

乗り越えましょう!

 

とは言え、なかなか一人で職務経歴書を作るのは大変。

書き方は正しいの?もっと良い内容にするには?など

ご心配な点がありましたら、一人で悩まずアドバイザーにご相談ください。

 

あしたの介護看護では、

あなた専任のアドバイザーがサポート!

 

 

 

 

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