2021/04/19

介護福祉士試験に必要な「実務経験証明書」って何?依頼方法は?

介護福祉士試験に必要な「実務経験証明書」についてご存じでしょうか?

介護現場での実務経験後、介護福祉士の国家資格取得を目指す方が必要になる書類です。

本日は具体的な依頼方法と注意点についてご紹介します。

 

もくじ

■なぜ必要なのか?

■どこに発行依頼するのか?

■実務経験証明書の依頼方法

■依頼するときに注意すべき3つのこと

 

 

■なぜ必要なのか?

<介護福祉士になる3つの方法>

【1】実務経験ルート

介護現場で3年以上勤務し、実務者研修を修了する。

【2】養成施設ルート

福祉系の専門学校などを卒業する。

【3】福祉系高校ルート

高校の福祉コースを卒業する。

 

【1】~【3】のどれかを満たしたのち、国家試験に合格してはじめて介護福祉士になることができます。

※【2】養成施設ルートの方はこれまで卒業と同日に資格取得できたが、

2022年~国家試験合格が必須になります。

 

実務経験証明書は【1】実務経験ルートで資格取得を目指す方が必要になる書類です。

証明できない場合は国家試験を受験できません。

そのほか、実務者研修修了(見込)証明書、同じ期限内に複数の事業所で勤務していた場合は従事日数内訳(見込)証明書も提出しなければなりません。また、結婚等で受験申込書と提出書類の氏名が異なる場合は戸籍抄本か戸籍の個人事項証明書、過去に受験票を取得した方は受験資格等確定済申出書が必要です。

 

<実務経験必須期間>

対象となる施設(事業)および職種での従業期間3年(1095日)以上、かつ従事日時540日以上。つまり、3年以上在籍し、540日以上働くことで実務経験ありとみなされます。また、実務者研修を受講する必要があるので注意しましょう。

 

経験を満たしているかチェックするには、下記の計算ツールを利用しましょう。

社会福祉振興・試験センターのWebサイト【外部リンク】

 

※注意点※

・従業期間=実務経験の対象となる職種で働いていた在籍期間

該当する施設で働いていても、対象職種外の職種で働いていた場合はカウントできません。

 

・従事日数=介護の仕事をした日数

研修や出張で出勤したが、介護の仕事をしていなければカウントできません。

フルタイム勤務に限らず、パートタイム勤務でも対象業務に携わっていれば

従事日数カウント可能です。

 

・介護福祉士の受験資格にならない職種

→生活相談員、支援相談員、医師、看護師など

該当する詳細職種は下記より確認しましょう。

社会福祉振興・試験センター「実務経験の範囲」【外部リンク】

 

 

■どこに発行依頼するのか?

勤務している施設や事業所が発行することになっています。また、実務経験証明書を発行する権限が与えられているのは理事長や施設長などの代表者です。

 

同じ期間に複数の事業所に所属していた場合は

従事日数内訳証明書の提出が必要です。ダブルワークで同日別の事業所で

勤務していた場合は、1日カウントになりますので注意しましょう。

 

【実務経験証明書・従事日数内訳証明書 記入用紙】

社会福祉振興・試験センター【外部リンク】Webサイトからダウンロードが可能です。

 

■実務経験証明書の依頼方法

事業所が現在の勤務先のみであれば、直接記入用紙をダウンロードし、担当者へ

依頼すれば良いですが、既に退職してしまったケースもあるでしょう。

その場合は、下記手順方法に従って依頼しましょう。

※事業所によってはHP等で申請手順を記載している場合もありますので、

事前にチェックしましょう。

 

■依頼方法

実務経験証明書は自ら経験がある勤務先へ依頼します。

 

手順1:依頼書の作成

【1】宛名

紙面の左上に事業所名を記載。略さず正式名称を記入しましょう。

 

【2】送付日年月日

依頼した日(送付した日)を文章の右上に記載しましょう。

 

【3】タイトル

依頼内容を書きましょう。

(例)実務経験証明書のご依頼について

 

【4】あいさつ文

手紙は一般的に「拝啓」「謹啓」などの頭語で始まり結語で終わります。

頭語から一文字空けて挨拶文を書き始め、挨拶文の冒頭は季節に合った時候の挨拶を入れます。

 

【5】本文

あいさつ文の後に「さて」「つきましては」と本題を記載しましょう。

・期日※2~3週間ほど余裕を持って記載する

・返信先※自身の氏名・住所を記載。

 

「返信用の封筒を同封しておりますので、そちらをご使用いただけますと幸いです。」と

記載しましょう。

 

【6】結び

依頼に対してのお礼

(例)この度はお忙しい中、お手数をおかけしてしまい申し訳ございません。

 

などの結びの言葉と結語で締めましょう。頭語と結語は対になっている組み合わせを使用しましょう。

 

組み合わせ例:拝啓(はいけい)と敬具(けいぐ)、拝呈(はいてい)と敬白(けいはく)、啓上(けいじょう)と拝具(はいぐ)

 

手順2:同封内容の確認

□手順1で作成した依頼文

□返信用封筒(あらかじめ必要切手を貼り、自身の住所・氏名を記載しておきましょう)

□実務経験証明書の指定用紙

 

 

■依頼するときに注意すべき3つのこと

【1】事前に電話でお願いをしましょう

突然依頼文を送るのではなく、お電話でお願いをしておくとより丁寧で印象も良いです。

忙しい時間帯を避け、お電話を掛けましょう。

 

<電話での伝え方>

 

お忙しい中、申し訳ございません。

 

〇年〇月まで勤務をさせていただいておりました△△(フルネーム)と申します。

 

この度、介護福祉士試験の受験ため、実務経験証明書発行のお願いをしたくご連絡いたしました。

 

大変お手数をおかけいたしますが、郵送にて返信封筒を同封いたしますので、ご対応をお願いできますでしょうか。

 

【2】余裕を持って依頼をする

受験申込時に実務経験証明書が間に合わない!なんてことがないよう、

欲しい時期から逆算して1カ月前には依頼をするよう心掛けましょう。

日数計算や押印等で先方も時間がかかるケースがほとんどです。

 

【3】勤務していた時と苗字が変わった

氏名を旧姓で証明された場合、戸籍抄本(戸籍の個人事項証明書)を同封してください。

 

本人住所は、現在と異なっていても、特に必要な書類はございません。

 

いかがでしたでしょうか?

本日は介護福祉士試験に必要な

実務経験証明書についてご紹介させていただきました。

 

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